「イラストレーターとして活動したいけど、まだ仕事を受注したことがない」
そういったお悩みを持つ人も多いと思いますが、「最初の一件」を獲得するのはかなり大変です。
とくに、いままで自分の力で仕事を受注できていなかったのなら、なおさら難しさを感じてしまうでしょう。
そこで本記事では、イラストレーターとして活動を始めたばかりの初心者の人を対象に「最初の一件」を獲得するまでのロードマップをご紹介したいと思います。
初心者イラストレーターの方には勢いで動き出す人もいるので、まずは一旦深呼吸して、本記事で紹介している手順で準備を進めてみてください。
~もくじ~
イラストレーターになって依頼が欲しい
- イラストレーターになってフリーランスとして活動したい
- 本業と合わせて副業のなかでイラストレーター活動をしたい
そう考える人たちも多いと思いますが、今まで自分の力で仕事を取った経験がない人も多いはずです。
このとき、社会経験があり営業業務に携わったことがある人はある程度わかっていると思いますが、営業ノウハウがない人は、いきなり仕事を受注するのがかなり難しいです。
中には活動を始めたいけど、その難しさに半ばあきらめかけだという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、お仕事を依頼してもらうためにやるべきことは沢山あるので大変です。
例を挙げるなら、依頼者側のニーズを考えて行動したり、お金のことを考えたり、そのほかイラスト以外でも考えるべきことが沢山あります。
ですがこのとき、事前にしっかりと下準備ができておけば、「最初の一件」を受注するのは思っているよりも簡単です。
次章からは、イラストレーターにとって下準備が大切であること、準備をしておけば思っているよりも依頼してもらいやすいことについてご紹介したいと思います。
依頼してもらうためには下準備が必要です
お仕事をする上で、何事においても準備というものが大切です。
イラストレーターという枠の中での準備は、主に以下のようなものがあります。
- 実績(過去作品)の準備
- 作品公開場所の準備
- お仕事が受注できる場所の準備
- 人とのつながりを持てる場所の準備
イラストレーターの活動は、あなたと「あなたの作品を見た人」によって成り立ち、まずは自分の作品を誰かに見てもらわないとお仕事依頼が来ることはありません。
飲食店に例えると、自宅でお店を運営しているつもりだけど、看板や駐車場、宣伝もないため誰一人やってこないという感じです。
そのため、自分の働く場所を作り出していく準備がイラストレーターには必須となってきます。
これらの準備ができていれば、あなたを見てくれる人が出てきます。
そして、興味を持ってくれた人やファンになってくれた人が依頼してくれるようになります。
次章からは、本内容でご紹介したあなたと「あなたの作品を見てくれた人」を繋ぐためにやるべき準備を、1から順にご説明します。
まだお仕事が取れていない人や、何から手をつけたらいいかわからないという人は、このまま読み進めてみてください。
【準備のためのロードマップ】依頼を受けるために必要な4つのポイント
イラストレーターの準備はたくさんあります。
それを一気に進めていこうとするとかなり大変ですが、しっかり細分化して一つずつクリアしていけば、イメージしているよりも簡単に下準備が完了します。
手をつけていくべき順番と理由を以下に整理したので、一つずつチェックしてみてください。
もし準備できているものがあれば、次の準備まで飛ばしてもらっても問題ありません。
①SNSへの登録
みなさんはSNSは登録しているでしょうか。
例えば、TwitterやInstagramなど、簡単に自分の思いなどをつぶやける便利なサービスがたくさんあります。
最近ではSNSを通して依頼がやってくることも多く、私ももひきもSNSから依頼が来ています。
また、SNSとイラストレーターは相性がよく、自分の描いた作品を公開することによって多くの反応がもらえます。
あなたの公開した作品を見て興味を持ってくれるという人もいるので、ぜひ登録してみてください。
SNSのフォロワーが増えると、あなたの作品を拡散してくれる人も登場します。
もしかすると、企業など大きな依頼者の目に留まる可能性もあるので、できれば定期的に更新を行っていきましょう。
②ポートフォリオの作成
SNSに投稿した作品は、そのままポートフォリオにしてしまいましょう。
ポートフォリオとは、「わたしはこういった作品を描けますよ!」という簡易版の作品集のようなもので、もっと簡単に言うと履歴書みたいな感じです。
ポートフォリオがまとまっていると、お仕事の提案がやりやすいですし、あっという間に作品数を確認できるため、相手がSNSを通して一つずつ作品を見るより楽です。
ポートフォリオの作り方は様々ですが、イラストをカテゴリ分けして作品ごとに整理している人もいます。
もし作り方がわからないのであれば、私にご相談いただいても問題ありませんし、プロのイラストレーターさんが公開しているポートフォリオなどを参考に作ってみてはどうでしょうか。
最近では、ホームページやサイトを利用してポートフォリオを作っている人もいるので、以下にご紹介するサイトを利用して簡単にポートフォリオを作ってみるのもいいかもしれませんね。
またおまけとして、作ったポートフォリオはSNSのプロフィールにリンクを載せたり、固定ページに登録して見てもらいやすくしておくと、依頼されやすくなるので便利ですよ!
③クラウドソーシングサービスへの登録
お仕事依頼が、時間をかけずあっという間にやってくればいいのですが、そう、うまくはいきません。
そこでおすすめなのがクラウドソーシングサービスに登録してお仕事の提案を行なっていく方法です。
クラウドソーシングサービスにはたくさんのイラスト案件があり、広告イラストやキャラクターイラスト、漫画などバリエーション豊富な案件が揃っています。
それらの募集案件に提案を行なっていけば、自分の作品を気に入ってくれクライアントの方から依頼を受けることができます。
初心者イラストレーターがお仕事獲得したいときにかなりオススメなサービスなので、ぜひ登録しておきましょう。
またこのとき、募集案件の競争率も考えてしっかりした提案文を作っておく必要があります。
提案文の作り方は次の項目でご説明しているので、ぜひチェックしてみてください。
④提案文の作成
イラストレーターって絵を描くだけのお仕事と思われがちですが、じつは文章力(提案力)が大切なんです。
まあ、編集者や小説家のような多彩な文章表現が必要というわけではなく、論理的に物事をまとめられる程度の文章力で大丈夫です。
いままで色んな人たちの提案文などをリサーチしてきましたが、その多くは主語がなかったり具体的な内容がなかったりと、ふわふわしたものが多かったように感じます。
このとき、「文章なんて全然書いたことがないから、提案文なんて作れないよ」と考えている人がいらっしゃるなら、以下リンクより私が作成した提案文テンプレートを利用してみてください。
⑤情報発信
①〜③までの準備ができたら、毎日一回は情報発信を行っていきましょう。
私の場合だと、週に2回のブログ更新、Twitterへの連日画像投稿などを行っています。
情報発信は、人の目に見てもらうために大切な行動で、情報発信を行う/行わないとでは、かなり依頼率が変化します。
また、情報発信では相手が返事に困るような発信はしないように気をつけましょう。
例えば以下のようなものは読者が返事に困ります。
- 「今日はやる気が起きないなぁ」
- 「〇〇でイライラする」
必要なのは、不特定多数の人たちを対象とした共感とめずらしさ、面白さです。
SNS投稿用の文章を考えるのはたいへんですが、慣れてくれば思っているよりも簡単。
もう一度注意ですが、愚痴や不満はできる限り避けるように気を付けてください。
一件の依頼が取れれば、あとは続々と仕事が舞い込んできます
上記の準備が終われば、いざ行動を起こしてみましょう。
いきなり企業や個人サイトに飛び込み営業(メールや電話)を行うのはハードルが高いので、クラウドソーシングサービスの利用がおすすめです。
クラウドソーシングサービスではお仕事してほしいというクライアントの方が作業者を募集しています。
そこに作成した提案文と、ポートフォリオを掲載していけばお仕事獲得のチャンスが舞い込みます。
一件のお仕事が受注できれば、その話を聞いて続々と仕事依頼がやってきます。
わたしももひきも最初の半月は仕事が来ませんでしたが、1か月たつ頃に一件獲得でき、それからは毎月安定したお仕事依頼が舞い込んできています。
とくに最近ではSNSでの情報発信も行っているので、SNSからの流入が多いイメージです。
準備や継続はたいへんですが、頑張った成果が必ずやってきますので、ぜひ準備を進めてみてください。
おわりに
以上、初心者イラストレーターを対象に、「最初の一件」を獲得するまでの準備についてご紹介しました。
お仕事を開始したらいきなりお仕事ができるかといえば、そんなことはありません。
SNSやメディアで有名なイラストレーターの方も、例外を除いて、いきなり仕事が取れたことなんてないでしょう。
最初の3ヶ月くらいは気長にゆっくり進めることが大切なので、今回ご紹介したロードマップを参考に、手を付けてない項目があれば、準備してみてはどうでしょうか。
もし、イラストレーターの準備に不安を感じているのなら、わたしももひきがサポートサービスも行っていますので、お気軽にご相談ください。
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