「イラストレーターはストックイラストをやっておくと便利だよ」
イラストレーターのお仕事情報を調べていて、そんなお話を目にした人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、初心者イラストレーターの中には、ストックイラストのことがわからず、手を出すべきか不安をお持ちの人もいらっしゃるはずです。
そこで本記事では、ストックイラストとはどういったものなのかの説明と、利用するメリット・デメリットについてご紹介しています。
また、収益アップのためのダウンロード数を増やすコツもご紹介しますので、すでに登録して動いている人もチェックしてみてください。
～もくじ～
ストックイラストとは
この章ではストックイラストの概要について書いています。
もし、概要は知っているという人がいらっしゃるのなら、次章から読み進めていただいても問題ありません。
ということで、ストックイラストとは、何なのかということですが
これは、たくさんのイラスト素材をダウンロードサイトに登録して、ダウンロードされた分だけ報酬を得るというイラストレーターの働き方であり、不特定多数の人（サイト）などに、自分のイラストを使ってもらうのが活動の目的となります。
登録イラストが1枚ならそれをダウンロードしてくれた回数分が金額となりますし、どんどん登録数が積み重なってイラストが100枚になれば、ダウンロード数は相乗的に増えていくという感じのイメージですね。
数が多いほど閲覧数が増え、ダウンロード数も増えていくため、固定収入をつくることを目的にストックイラストを始めた方も大勢いらっしゃいます。
※本記事でご紹介するストックイラストのほかにもイラストレーターの働き方が知りたいのなら以下記事をチェックしてみてください。
積み上げていくと固定収入ができます
ストックイラストの1番の魅力は、イラストの登録数が増えていくにつれてダウンロード数と収益が増えていくというポイントです。
それもそのはず、登録すればするほど閲覧してもらえる回数が増えていきますので、自然と閲覧数、ダウンロード数が増加し、収入が増えていきます。
ひとつのダウンロードは数円〜数十円程度なので金額的には安いのですが、それが積み重なっていけば、大きな金額へと生まれ変わります。
もし、1ダウンロード10円だとします。
このとき、月に５つのイラストを登録し、5ダウンロードされたとしたら50円です。
また、どんどん登録が増え、登録数が50個になり、月に30ダウンロードされるようになれば300円になります。
さらに時間が経ち登録数が500個になり、月に200ダウンロードされるようになれば、2000円を獲得できるのです。
登録数と時間がたてばさらに大きな金額にできますし、一度登録したイラストはずっと購入され続けますので、固定収入が出来上がります。
1つの額は小さいのですが、チリも積もれば山となり、いずれは大きな収入へと変化していくため、フリーランスなど収入が不安定な職種において収入安定化が図れるという感じです。
ストックイラストが始められるサイト
「ストックイラストに興味が出てきた」「ストックイラストを今すぐ始めたい」「とりあえず登録できる場所だけ知っておきたい」
そういった人を対象に、ストックイラストを始められる場所をご紹介します。
こちら、無料登録できるものもあれば、有料登録が必要なサービスもあるので、それぞれチェックしてみてください。
ストックイラストの３つのメリット
上記でも簡単に登場しましたが、ストックイラストを利用することで様々なメリットがあります。
メリットをカテゴライズして３つ整理しましたので、それぞれ目を通しておきましょう。
①積み上げた分だけ商品になる
ストックイラストは積み上げれば積み上げた分だけ、それが商品となっていきます。
商品の数が増えれば、大きな市場を作り出すことができ、自分の作品を見てもらえるチャンスが増えていきます。
ストックイラストを見てくれた人によっては、自分の作品を一括でダウンロードしてくれるという人もいますし、購入（こっちの方が金額が大きいです）してくれる人もいるため、商品を多く作り出しておくのはメリット尽くしだと言えるでしょう。
②固定収入源の確保
イラストレーターのお仕事は、平均収入が少なめであると言われています。
その理由は、イラストにかかる時間に対して金額が小さいことが原因となっていて、稼げる月もあれば、全く収入がないという月も生まれます。
こういった中、自分の固定収入源を増やすことがかなり重要で、生活の安定のためにもできる限り多くの固定収入を確保する必要があります。
そしてそれに一役買うのが、ストックイラストです。
ストックという言葉通り、登録イラストを貯め続けることによってダウンロード収入が得られます。
ストックイラストでダウンロード数がある程度つくれれば、通常のイラストレーター活動で収益が下がったとしても、ストック分で補完できるという考えですね。
1つの収入減にこだわらないイラストレーター活動が長生きの秘訣となりますので、ストックイラストを始めて固定収入を作っていきましょう。
③自分の絵柄を売れる
自分の絵柄を売りたいけど、イラストレーターの仕事ってクライアントが求める絵柄を描くことなので、好きなイラストが描けないと悩んでいる人も多いはずです。
これは、対象となる購入者（クライアント）を1人に絞っているのが原因であり、ストックイラストを利用して対象者を不特定多数の人たちにすることで、簡単に解決できます。
TwitterなどSNSで自分の作品を投稿したことがある人はどれ位いらっしゃるでしょうか。
もし投稿したことがある人がいらっしゃるのなら、その時、いいねボタンを押してもらえたりリツイートしてもらったことがあるかもしれません。
いいねやリツイートはあなたの作品を気に入った人たちが行っており、そこに需要というものが生まれます。
ということは、自分の絵柄を好いてくれる人がいるということですので、ストックイラストに登録することで、自分の絵柄でお金を生み出せると言えるのではないでしょうか。
自分の絵柄を売り出すのは難しいですが、ストックイラストはその活動にピッタリの場所となりますので、ぜひ登録して自分の作品を公開していきましょう。
ストックイラストの３つデメリット
ストックイラストにはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。
メリットだけ見て活動を始めるのではなく、デメリットも理解し、どんな絵を販売していくのが良いか計画を立てていくことが大切です。
以下でご紹介する2つのデメリットは問題点というだけでなく、対策を行えば改善できる内容です。
そのため、ぜひ理解したうえで対策を考えていきましょう。
①ダウンロード単価が安く収益確保には数が必要
ストックイラストは1ダウンロードの金額が安く、かなりの数をダウンロードされないと、大きな収益にはなりません。
もしも、ストックイラストを収入の中心としていきたいというのであれば、ある程度の数を毎月登録しなければ効果がありませんし、始めたばかりの頃はダウンロード数が伸び悩んでしまうので、途中で諦めてしまう人もいらっしゃいます。
この問題を解決するためには、ニーズのあるイラストをたくさん作り、多くのダウンロード数を獲得するほかありません。
あなたのイラストでつくれるニーズは、登録したイラストの閲覧数などを分析することにより確認できますので、登録したイラストの中でも閲覧数、ダウンロード数の多いイラストがなぜ売れているのかチェックすることを意識しましょう。
ダウンロード数を増やすコツは次章でご紹介していますので、このまま読み進めてみてください。
②短期的に大きな利益が上がらない
ストックイラストでしっかりした収益を出していくためには、最低でも100イラスト以上登録していく必要があります。
しかし、100イラストつくるためにはかなりの時間がかかります。
たとえば1枚のイラストに1時間かかるのなら、100イラスト登録するためには100時間必要です。
この作業が大好きだというのであれば問題ないのですが、閲覧数が伸び悩んでしまうと100イラストを作り出すのを苦行に感じてしまう人もいます。
なかには100イラスト作ったけど、上手くニーズと引っかからず頑張りに見合わない成果となる人だっています。
この問題を解決するためには、ストックイラストへの登録だけでなくＳＮＳへの情報発信、ポートフォリオの作成などを一緒に行い、多くの人の目に触れるようにするのが大切です。
ＳＮＳ等からストックイラストへ流入を促すのもダウンロード数アップにつながりますし、ＳＮＳのいいねの数から世間のニーズを探ってみるのもいいかもしれません。
こちらについても次章で詳しくご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
ストックイラストでダウンロード数を増やすコツ
「ストックイラストで閲覧数・ダウンロード数が伸びない」
「ぜんぜん収益化できていない」
この章では、そうお悩みの人を対象にダウンロード数を増やすコツについてご紹介しています。
前章までのメリット・デメリットを確認して、ストックイラストを始めてみたいと考えている人は、ぜひこの内容も勉強して「売れるイラスト」を生み出していきましょう！
①ニーズのあるイラストを描く
ダウンロードしてもらうためには「このイラストを使いたい」と思わせるしかありません。
たとえば、あなたはYOUTUBEを見るでしょうか。
トップページを開くといろんなおすすめ動画が登場しますが、あなたはそのほとんどを飛ばして目的の動画を見ているはずです。
あなたがスワイプアウトした動画は、「あなたのニーズに合わない動画」であり、目的に合わないコンテンツとなります。
これをストックイラストにもどすと、あなたがイラストを描いたけど、相手のニーズに合わず見てもらえない。
すなわち閲覧数が伸びません。
イメージとして、あいてが人物のイラストを求めているのに、動物のイラストばかり出しても売れないのは明白です。
そのため、閲覧数を増やしてダウンロード数を伸ばしていきたいのなら、ニーズチェックを心がけましょう。
一番大切なのは、ランキングチェックです。
たとえば夏という季節にはスイカのイラストや半袖で遊ぶ人などがダウンロードされやすい傾向にあります。
また逆に、冬は雪だるまや厚着の人のイラストが売れやすくなります。
イラストの審査が通る期間も意識し、3か月先くらいのニーズを目標にイラストを描いていくことで、購入者がほしいと思ったタイミングにあなたのイラストが登場するようになるので、通常よりも売れやすくなっていきます。
②適切なタグをつける
あなたのイラストを見つけてもらうためには、イラストに付けられるタグを意識する必要があります。
タグは、キーワード検索で大きな影響力をもち、イラストを探している人が検索したキーワードと合致したイラストであれば、ダウンロードされやすくなります。
タグ付けをしないと検索に登場しないので、イラストには確実にタグを付けていきましょう。
ストックイラストサービスによってはたくさんのタグが付けられるものもあるので、関連タグがあるのなら、全部埋めるくらいタグをつけてみるのもいいかもしれません。
どういったタグを付けたらいいかわからないという時には、人気イラストのタグを参考にするのがオススメです。
サービスによってはタグ候補が自動で登場することもあるので、難しく考えず登録しても問題ありません。
③SNSで情報発信
ストックイラストに登録したイラストは、ストックイラストに登録したユーザーなら簡単に閲覧できますが、登録していない人は閲覧する機会がありません。
そのため、閲覧数、ダウンロード数はストックイラストに登録した人たちに限られてしまうため、ほかの不特定多数の人たちの閲覧数を獲得しづらいと言っていいでしょう。
そこで、ストックイラストを普段から見ている人だけでなく、もっと幅広い人たちに閲覧してもらい、ダウンロードの機会を増やしていくためにも、ＳＮＳを利用して登録したイラストを告知していきましょう。
「今日はこういったイラストを登録しました」
という風に、どういった人たちを対象としたイラストなのか説明を載せていけば、「あ、このイラスト、素材として使いたい」という人に閲覧してもらいやすくなります。
毎日ストックイラストに登録している人がいらっしゃるのなら、毎日ＳＮＳに投稿するイラストがあるということなので、ぜひ継続してイラスト登録・情報発信をしていきましょう。
あなたのＳＮＳにファンが付けば、新しい告知が出たタイミングでダウンロードしてくれるという人も増えるので、間接的なダウンロード数アップに役立ってきます。
おわりに
以上、ストックイラストの概要とメリット・デメリット、さらにはダウンロード数を増やすためのコツについてご紹介しました。
さいごに、全体の内容を整理してみましたので、復習のためにぜひチェックしてみてください。
- ストックイラストとは、あなたが登録したイラストを低価格公開し、不特定多数の人たちに素材としてダウンロードしてもらうことによって収益が得られるサービスのこと
- ストックイラストは登録数を増やしていけば、相乗的に閲覧数、ダウンロード数が増え、収益が大きくなる
- ストックイラストは収益が出るまでにたくさんのイラスト登録が必要なため、継続が大切
- ストックイラストのダウンロード数を増やしたいのなら、ダウンロードする人にニーズを考え、検索されやすいタグ付け、ＳＮＳでの情報発信するのが大切
また、ストックイラストはPCとイラストソフトがあれば簡単にはじめまれます。
以下ソフト「CLIP STADIO」なども人気なので、まだ持っていない人は購入を検討してみるのもいいかもしれません。
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