今まで書いたイラスト、在庫を持たずに商品として販売できます。
描いたはよいものの、公開することなくファルダの中に保管してあるイラストや素材をお持ちだというのなら、じつはそれ、かなりもったいないことをしています。
結論、もう日の目を見ることがないイラストを販売サイトに登録しておけば、継続した収入確保に役立ちます。
本記事では、あなたが持つイラストを商品とする方法、商品販売を簡単に行える場所、商品販売する際のコツについてご紹介しています。
イラストレーターにとって収入確保はかなり大切なことであり、クライアントワーク以外でも収入が発生する場所をつくることで、イラストレーター一本でも働けるのです。
イラストの収益化を目指している人や、お仕事受注状況がかんばしくないという人必見のサービスですので、詳しくご紹介したいと思います。
【簡単登録】初心者イラストレーターがストックイラストをやるべき3つの理由
~もくじ~
イラストレーターの収入源は絵を描くだけじゃない
イラストレーターのお仕事といえば、個人や企業からお仕事依頼を受けて絵を描くクライアントワークをイメージする人が多いでしょう。
じっさいにその働き方をしているイラストレーターはたくさんいて、クライアントワークを収入源として日々活動されています。
このとき、イラストレーターとして働きたいと考えている人の中には、このクライアントワークを中心に頑張っていきたいという人も多いと思いますが、じつはこのクライアントワーク、安定しているように見えて、意外と不安定な収入減なんです。
まず、イラストレーターのお仕事を以下に整理してみました。
- イラストレーターとして活動しているAさん
- 毎日イラストのお仕事を行っており、2つの企業からお仕事をいただくのがメイン
- 毎月15万円ずつの30万円を収入として受け取っている
- 来月も同じように発注してもらえるかと思っていたら、急に1社との連絡が途絶えてしまう
- 1社からもらっていた15万円の収入が0円に変わってしまった
- 緊急で別の会社(個人)からの依頼が必要になり営業活動を行うがうまくいかず、翌月の収入が15万円と先月までの1/2になってしまった
このように、イラストレーターのお仕事は基本単発での場合が多く、お仕事が完了してしまえば、また別のクライアントを探す必要があります。
新しいクライアントを探すためには自分で営業活動を頑張る必要がありますが、活動がうまくいかないパターンもよくあります。
つまりは、イラストレーターのお仕事は安定収入を確保するのがかなり難しく、収入が大きくなる日もあれば、全くのゼロというパターンもあるということです。
そのため、イラストレーターとして働きたいというのなら、しっかりと計画立てた収入源の確保が必要です。
本記事ではそれに一役買う「イラスト商品販売」という便利なサービスについてご紹介しています。
安定収入をお求めの方がいらっしゃるのなら、このまま読み進めてください。
ただ保管されているイラストを活用するチャンスです
普段からイラストの練習をしていて、TwitterやInstagramに作品を公開しているという人も多いのではないでしょうか。
SNSに作品を公開すると、それを気に入ってくれた人たちがいいねをくれたり、あなたの発信を拡散してくれます。
それに合わせてあなたのファンが増えていくのですが、それが収入になるかといえば、そううまくは行きません。
このとき、あなたが公開したイラスト、ただSNSに公開するのが目的のイラストであり、公開したらそれで終わりだというパターンもあるはずです。
描いたイラストがフォルダの中に整理されているだけで日の目をみない。
最初にも言いましたが、それかなりもったいないです。
じゃあどうすればいいのか。結論は簡単です。
今まで描いた日の目を見ることがないイラストを「商品化」してしまいましょう。
商品化と聞くと、在庫を持つ手間や商品作成の連絡や費用のことを考えてしまう人もいらっしゃると思いますが、最近ではその手間・費用を完全にゼロにできる便利なサービスが多数登場しています。
描いたイラストを無駄にしない。
ある意味エコな活動の仕方になるので、フォルダにたくさんの作品が残っているのなら、ぜひとも行動してみましょう!
商品化するメリット
商品化が簡単に行えるサービスをご紹介する前に、商品化するメリットについてご紹介したいと思います。
イラストレーターのあたらな働き方、補助的な働き方に役立ちますので、それぞれチェックしてみてください。
①自分の手間は登録するだけ
自分の商品を作ると言えば、印刷所への連絡や製造業者への相談などを行うイメージがありますが、最近ではそれらの代行を含んだ商品化サービスが増えてきています。
ということは、あなたの手間はイラストをサービスサイトに登録するだけであり、その他の手間はすべてサービス内で行ってもらえます。
あなたがやる作業が「イラストの登録だけ」だということは、何かの片手間に行えるということで、今までのルーティンを崩さずに収益化の準備が行えます。
まだ登録したことがないというのなら、商品化できそうな過去イラストなどをフォルダの海から探し出して、1日1枚分の商品を作ってみてはどうでしょうか。
②新たな目的を加えてSNSにイラストを公開できる
いままで目的なくSNSにイラストを公開していた人も多いと思います。
ただ何となく「SNSで人気になれればなぁ」「人から評価してもらいたいなぁ」という気持ちで動いていても、結果が付いてこないことが大半です。
しかし、商品化を目的にSNSでイラストを公開していけば、イラスト公開に収益の発生と宣伝をプラスできます。
このことにより、いいねやフォローのほかに収益まで発生するようになりますので、SNSでイラストを投稿する活力を生み出すことができるのではないでしょうか。
なかには自分のイラストを商品化して、それで生活しているという人もいますので、夢のある話です。
③緊急時の安定収入となる
商品化したイラストが売れていけば、それが収益へと変わります。
また、金額は小さいですが同じ商品がたくさん売れていけば、1枚のイラストを描く依頼料金よりも大きな金額が手に入る可能性もあります。
要はストックイラストのように、何度でも商品を買ってもらえるため、商品販売を安定化できれば、クライアントワークでお仕事が入らない緊急時の安定収入として役立ちます。
急にお金が入らなくなるよりも、そんな状態に対応できるよう保険をかけておく方が安全です。
いきなり上手く収益化できるかといえば、難しいことも多いのですが、その対応策はもう少し後ろの章でご紹介していますので、そのまま読み進めてみてください。
商品化するデメリット
手間なく商品化した商品が売れる。
それだけ聞くと夢があるのですが、もちろんデメリットもあります。
しかしデメリットは事前に理解と対策を取っておけば簡単に許容と回避ができるので、メリットだけでなくデメリットにも目を向けていきましょう。
①手元にくるお金はちょっぴり少なめ
メリットの方で商品化の手間のほとんどを代行してくれると書きましたが、手間を代行してくれるということは、その分手数料が大きいということになります。
例えばあなたのイラストからTシャツを作るとして、2500円くらいで販売したとします。
このとき、あなたの手元に残るのはほんの数割で、今までのももひきの経験に基づくと1つ売れれば300~400円くらいが手元にやってくる感じです。
そのため、販売される金額と収入のギャップが大きいというのがマイナスイメージが大きいかもしれません。
ただ、製造の依頼や発送を自分で行えばもっと収益が上がるかといえばそうではありません。
実際に自分で手続きや在庫管理、商品発送まで行ってみると、代行の数倍の手間がかかります。
結果、自分のお仕事をする時間がなくなり収益化が期待できなくなるので、そのまま代行を含めた商品販売サービスを利用した方がお得だと言えるでしょう。
②売れない物は全く売れない
どんなにたくさんのイラストを商品化したとしても、その商品が購入者に刺さらないデザインなら全く売れません。
ということは、どんなに頑張っても売れないものは売れません。
この解決策としては、「しっかり購入者のニーズに合ったイラストを描く」ということ一択ですので、本記事の公判で具体的な対策を整理しています。
ここで試行錯誤して売れる商品を生み出すことができれば、あなたのイラスト技術の向上やマーケティングスキル取得にもつながっていきますので、こちらについてももう少し記事を読み進めてみてください。
イラストレーターが商品販売を行える場所【在庫なし】
上記のメリット・デメリットを把握したうえで、商品販売をやりたいというのなら、以下にご紹介する商品販売サービスの利用がおすすめです。
ご紹介しているサービスの中には、私も登録しているサイトも含めていますので、利用候補としてご検討ください。
※紹介するサービス以外にもたくさんのサービスがあるので、自分で検索してリサーチするのもおすすめですよ!
①SUZURI
GMOが運営しているイラスト商品販売サイトです。
イラスト登録と商品説明以外のすべてを代行でき、手間なく商品化が可能です。
ピックアップという項目に取り上げてもらえると、かなりの集客数、購入数を獲得できますので、ぜひ利用してみてください。
②グッズラボ
500種類以上の商品に自分のイラストをデザインすることができるのが魅力的な商品販売サイトです。
コミケなどのイベント用として販売している人もいて、自分の作品を商品化したい人が大勢登録しています。
③pixivFACTORY
イラスト投稿で有名なpixivが運営しているイラスト商品サイトです。
pixivへのイラスト投稿と合わせて便利に活用できるサービスなので、すでに登録している人はぜひ始めてみてください。
イラストレーターの商品販売術
「イラストを商品化したいけど、自分の作品が売れるのか不安」
そういったお悩みをお持ちの人たちを対象に、閲覧数アップや購入率上昇のための販売術について整理しました。
商品販売を行うときには、何も考えずに販売するより考えをもって販売する方が効果的です。
簡単に意識できるポイントばかりですので、「今からイラストを描いて商品化するぞ!」という前に少しだけチェックしてみてください。
①コンセプトを決めると売れやすい
イラストを商品化したいのなら、まずは描く絵のコンセプトを決める必要があります。
コンセプトとはいわゆる方向性のようなもので、「わたしは○○という商品を売っていきます」という意思決定のようなものです。
たとえば、「ポップで面白い動物のイラストの商品」というコンセプトで商品化するのなら、派生する作品をたくさん作るという感じが望ましいと言えます。
このとき、いろんな絵柄の作品を商品化した方が幅広い人に見てもらえるからいいのではないかと考える人もいらっしゃいますが、これだと情報が複雑になってしまいます。
これを魚屋さんに例えてみましょう。
あなたは安さと新鮮さをコンセプトにした魚を売っています。
しかし魚屋さんだというのに、別のコーナーではお肉を売っていたり、洋服を売っている。
これを見たお客さんは目的と違うものが売られていても、全く見向きをしません。
ということは魚>ほかの商品という売れ行きとなり、いろんな種類を販売しても収益化の効果は薄いというのがわかってくるはずです。
これはイラストでも同じことで、一方はかわいいデザイン、もう一方はかっこいいとげとげしたデザイン、それを一緒の場所で販売されていても、両方を買いたいという人はそんなにいません。
あなたの作品を気に入って購入してくれた人は、同じデザインの他の商品が欲しいと他の作品も見てくれます。
コンセプトを決めて動く方が売れやすいので、まずはあなたのコンセプトを決めて動いてみてはどうでしょうか。
②登録した商品はSNSなどで告知する
商品販売サイトに商品を登録したら、それで終わりとしてはいけません。
必要なのは、登録した商品をいろんな人たちに見てもらい「この商品を買いたい」と思ってもらうことが大切です。
このとき、登録した販売サイトのみで集客しても閲覧数が増えることには増えますが、どこか頭打ちな部分があります。
1つの商品を売るためには、たくさんの閲覧者が必要となるため、できる限り商品閲覧の入り口をたくさん用意しておくと便利です。
たとえばSNSなどが役立ちます。
SNSには商品販売サイトのリンクなどを画像付きで掲載できるため、登録した商品をその日のうちにSNSで宣伝しておけば、「販売サイト+SNS」での閲覧者が購入者候補となります。
また、SNSプロフィールにあなたの販売ページリンクを載せておけば、あなたを気になってくれた人がリンクを踏んでくれるかもしれません。
とにかく商品を売るためにはたくさんの人たちに見てもらう必要があります。
企業がテレビCMで宣伝するように、あなたもSNSなどを活用して商品を宣伝していきましょう。
③閲覧数や売れ行きを確認して公開作品を厳選する
商品販売サイトによっては、登録した商品の閲覧者数、購入者数を数値化したアナリティクス(分析ツールのようなもの)が用意されている場合があります。
アナリティクスを利用していけば、毎日どれくらいの人が商品を見てくれているか数字として確認できますし、どの商品が人気なのかがわかってきます。
このとき、登録して時間が経ったにもかかわらず、全く閲覧者数が伸びていない作品や、閲覧者数は多いけどまったく購入されていない商品などがあるのなら、削除(非公開でも可)してしまいましょう。
売れない商品はいつまでたっても売れません。
必要なのは売れる商品だけを売っていくということであり、「いつか売れればいいや」という気持ちは、残念ながら必要ありません。
売れない商品を残していることにはデメリットがあり、もしかするとあなたのことが気になって商品を見たけど、売れていない商品を見て購買意欲を無くしてしまう人が出てくるというパターンもあります。
これは畑仕事と似たような考え方で、目的の野菜を育てるときには、土の中の栄養を奪ってしまう雑草を取り除く必要があります。
雑草を取り除かないと目的の野菜が十分な栄養を吸えなくなるので、商品価値が下がっていく。
これと同じように、売れない商品が売れる商品の足を引っ張ってしまうので、販売商品の厳選も視野に入れておくといいかもしれません。
登録サイトは3つ持とう
長々とイラスト商品化のお話をしてきました。
さいごに、これからイラスト商品化を行っていこうと意気込んでいる人のために、「イラスト商品化するときには3つのサイトに登録しておくとよい」といっておきましょう。
本記事で何度も登場していますが、商品を売るためには、商品を閲覧してくれる人が多くないといけません。
販売サイトを閲覧している人の中には、1つのサイトだけを閲覧しているという場合も多く、有名サイトがたくさんあるなか、1つのサイトに絞ってイラストを商品化していても、他のサイトだけを見ている人たちに購入してもらえません。
そのため、3つ程度のサイトに登録し、それぞれ同じ作品を商品化して登録していきましょう。
同じイラストを登録するだけですので管理するのはかなり簡単ですし、短時間で登録が終わるため、手間もかかりません。
小さな商店で商売をするよりも、大きなモールの方が人が集まるのは事実です。
たくさんの入り口を作って商品閲覧者を増やしていきましょう。
おわりに
以上、わたしの経験談も含めイラスト商品化のお話を整理してみました。
最初はなかなか売れませんが、最近では少しずつ商品購入者数が増えてきています。
いずれは自然と購入者が生まれるストック収入化も期待できる便利なサービスなので、イラストレーターの収益術のひとつとして覚えておいてください。
以下に全体のまとめを整理しましたので、復習のためにチェックしてみてください。
- イラストレーターはクライアントワークでお仕事が途絶えてしまうかも
- フォルダの海に沈んでいるイラストを商品にすることで収益発生が期待できる
- 手間なく登録できたり、緊急時の収益として利用できる
- 1つの商品が売れるだけだと利益は少なめだったり、売れない商品は全く売れない
- ももひきおすすめの商品販売サイトを3つご紹介しています
- コンセプトを決めたイラストを登録することが大切
- 登録した商品はSNSで告知するのがオススメ
- 売れない商品、見てもらえていない商品は思い切って非公開に
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