【結論:可能です】イラストレーター初心者でもクライアントワークできるの?

イラストレーター

「クライアントワークってかなりハードル高そう」

そう考えてイラストレーターのお仕事を本格始動できていない人も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに対企業、対個人にお仕事を依頼してもらって作業を行うのは難しそうに感じますし、失敗するのが怖いですよね。

ですがこのとき、あるポイントを押さえておけば初心者イラストレーターでも問題なくクライアントワークがこなせることをご存知でしょうか。

本記事では、クライアントワークを行う方法と、このお仕事を行うメリット、気をつけるポイントなど初心者の方でも安心してお仕事できる情報を詳しくご説明しています。

現在、クライアントワークに恐怖を感じて仕事受注していないという人がいらっしゃるのなら、ぜひ読んでみてください。


クライアントワークとは

クライアントワークについて「言葉だけは知ってるけど、詳しい内容を全く知らない」という人を対象に、このお仕事方法についてご説明したいと思います。

もし、この項目を理解されているのなら次章まで読み飛ばしてください。

まず、クライアントワークとは受注型のお仕事方法で、企業や個人から直接依頼を受けてお仕事をするスタイルのことです。

クライアントワークはお仕事の中でも一般的な働き方で、多くのイラストレーターの方はこのスタイルにてお仕事受注しています。

クライアントワークの依頼は主に以下のようにやってきます。

  • ホームページを見てメールに連絡が来る
  • クラウドソーシングサービスのマイページにメッセージが届く
  • SNSのダイレクトメッセージに連絡が来る

連絡が来る方法は少しずつ違いますが、大きく見ると「仕事を直接依頼してくれる方法」という理解で問題ありませんので、頭の片隅に置いておきましょう。


クライアントワーク3つの事前準備

クライアントワークには、ちょっとだけ手続きを交わす必要があります。

項目としては以下の3つとなり、信用を形にする大切な手続きです。

  • 見積書
  • 契約書
  • 請求書

それぞれどういったものなのか簡単に整理しますので、一通り目を通しておきましょう。

①見積書

見積書とは、「この仕事、変更がなければこれくらいの金額でできます」という書類で、クライアントワークの依頼が来た初期段階に提出するものとなります。

見積書にはお仕事の内容を金額を書いていく必要があり、たとえば以下のような項目が上がります。

  • ラフイラスト3案提出:500円
  • 清書:2500円
  • 修正:500円
  • 合計:3500円(税抜)

上記は1枚のイラストを描いた場合の内訳です。

まとめて「イラスト作成:3500円」としてもいいのですが、どこまで対応してくれるのかわからなくなるため、なるべく細分化しておくとクライアントが見やすい見積書になります。

ただ、見積書の作成がはじめてなら、様式や書き方がわからないはずです。

そこで、見積書というものはこんな方法で作成できます。

  1. 無料の見積もり作成サイトに登録してつくる
  2. エクセルのテンプレートのなかにある見積もりの様式を利用する(便利です)
  3. ネットで公開されている無料テンプレートに追加記入していく

どれもやりやすい方法ですが、まずは詳しい作り方が載っている無料の見積もり作成サイトを利用してみるのがいいかもしれません。

もしそれで使いづらく感じたのなら、エクセルテンプレートを使っていけば自分のオリジナルの見積書が作れます。

見積書は項目と金額が載っていれば、細かい様式の違いは問題ありません。

まずはこんな感じかなというものを作ってみて、今後出てくるであろうクライアントワークの依頼に備えてみてはどうでしょうか。

わたしが使用している見積もり作成サイト「misoca」

②契約書

契約書とは、「私はこういった決まりの中であなたと仕事をしますよ」というのを形にした書類で、見積書に了承いただけた後に提出します。

契約書にはお仕事内容やクライアントとメッセージでやりとりした重要項目を書いて、サイン、押印(電子印)などで約束を取り交わす大切なものです。

この契約者がなければ、ただの口約束でお仕事が進むため、急にクライアントとの連絡がつかなくなるというのを未然に防げます。

やはり、悪質なクライアントもいるにはいるので、契約書を通さず仕事依頼してこようとする人もいます。(なかには手続きのことを知らない人もいるので、みんながみんなそうではありませんが)

そのため、まずはしっかりと取り決めを考え、どのような内容で仕事をするのかまとめた契約書を作っていきましょう。

契約書についても様式に決まりはありません。

この契約書もインターネット上に無料テンプレートが公開されていますので、自分で細かく作るのが面倒だという人でも安心して利用できるでしょう。

わたしが使用している契約書テンプレートサイト「テンプレートBANK」

③請求書

請求書とは、お仕事が完了して、報酬の支払いを受けるために必要な書類です。

請求書は見積書と内容が似ていますが、支払いを行ってもらえる口座番号の記入欄が追加であります。

もし、お仕事中に変更などがあれば、請求書に金額を反映しておく必要があります。

見積書との金額が違ってくる場合もあるので、請求書作成前には、項目のチェックなどを行っておくといいかもしれません。

この書類を提出すると、会社や個人によって違ってきますが、だいたい1ヶ月後〜2ヶ月後にお金が振り込まれます。

口座にお金が振り込まれたら、クライアントに連絡を入れておくと安心してお仕事完了できます。

わたしが使用している請求書作成サイト「misoca」


いますぐクライアントワークを簡単に行う方法3つ

クライアントワークを行う方法はいくつかあります。

基本的にはあなたにお仕事の連絡がやって来れば、それがクライアントワークです。

ただし、利用する場所ややり方によっては依頼の頻度などが大きく変わってきます。

そこで、この章ではクライアントワークが簡単にできる方法を整理してみました。

①クラウドソーシングサービスを利用する

クラウドソーシングサービスは、クライアントのイラストレーターなど色んなクリエイターを結ぶプラットフォームとして利用できるサービスです。

登録は無料で、自分で見積書、契約書、請求書を作る必要がなく、手間なくお仕事できるメリットを持っています。

ただし、そういった手間がない分、手数料が15〜20%ほど発生しますので、当初イメージしていた金額よりも安い金額になってしまうということを理解しておきましょう。

ただ、クライアントワークとして便利に利用でき、しっかりプロフィールとポートフォリオを準備しておけば検索欄に登場しやすくなり、声がかかる可能性も高まりますので、ぜひ登録してみてください。

人気のクラウドソーシングサービスとしては、主に以下のサービスがあります。(ももひきも登録しています)

  • ココナラ
  • ランサーズ
  • クラウドワークス

②自身のホームページを立ち上げる

自身のホームページを立ち上げ、ポートフォリオサイトを作っておけば、「あなただけに頼みたい!」というクライアントから依頼を受けることができます。

ホームページを作成は難しいイメージがありますが、ワードプレスなど最初からホームページ構成が決まった便利なツールで簡単に作れます。

まだホームページを持っていない人は簡単に作れるので、ぜひ利用してみてください。

ワードプレスは世界シェアの3割以上を持っており、プログラミングの知識がなくても簡単にページが作れます。

たとえば

  • ポートフォリオページ
  • ブログページ
  • 商品販売ページ(カート機能付き)
  • サービス販売ページ
  • 問い合わせページ

などを簡単に作れるため、カスタマイズしやすいのも魅力的です。

ただ、ちょっぴりサイトを作るまでの工程が難しいので、以下記事にわかりやすく解説されている手順の通りに自身のサイトを作ってみましょう。

③SNSを立ち上げる

情報発信は自分のファン、フォロワーを増やすためにかなり重要で、そのファンやフォロワーがあなたのサービスを購入してくれるかもしれません。

SNSを通してクライアントワークの依頼が舞い込んでくるということもあり、私ももひきのTwitterにもダイレクトメッセージが時々入ります。

SNSはどんなものを使ってもいいのですが、やはり便利なのは利用者が多いInstagramや Twitterなどがオススメです。

継続してイラストを投稿していけば、色んな人にシェアしてもらうこともできるため、試しに登録してみてはどうでしょうか。

またこの時、投稿内容に♯〇〇とハッシュタグをつけてあげると、検索に引っかかりやすくなって閲覧数アップが期待できますので、試してみてください。


クライアントワークを行うメリット

つづいてクライアントワークを行うメリットについて整理したいと思います。

多くのイラストレーターが利用するクライアントワークだからこそのメリットが3つありますので、ぜひチェックしてみてください。

①継続発注が期待できます

クライアントワークはあなたの努力次第で良い評価を得られます。

また、クライアントワークでは、あなたに直接依頼して来れているので、評価的にはプラスの段階から始まっていると言えるでしょう。

最後までクライアントの意向に沿った動きができれば、継続発注がもらえたりと、長く付き合える可能性もあるので、お仕事が取れたら頑張ってみてください。

継続案件のコツとして、こちらから「こんなこともできますよ」というのを提案してみるのもオススメです。

すぐに継続案件が来なくても、「そういえば前に〇〇というのを提案してもらえたっけ」と思い出して再依頼してくれる人もいるので、提案する利点は大きいと思います。

②単価アップが期待できます

上記に付随する内容ではありますが、頑張り次第でお仕事の単価アップが期待できます。

たとえば今まで1枚のイラストに3000円という値段がついていたとして、良い評価や利益を生み出すことができれば、それを3500円にできたり、単価アップが期待できるでしょう。

ただ、一回頑張ったから単価アップされるのではなく、継続して信頼を獲得しないとそういった話は出てきません。

「この人は手放したくない」

と思えるイラストレーターになる必要があるので、デザイン向上や利益を生み出すクリエイターを目指して頑張ってみてください。

③安定収入が期待できます

クライアントワークは、ある程度大きな金額(たとえば数千円〜数万円)で動くことが多いため、安定した収入が期待できます。

もし、イラスト50枚を依頼されて25万円で契約し、1ヶ月以内に完了できれば、社会人の平均程度である1ヶ月分の収入となります。

また、その内容にそこまで時間がかからないというのなら、また別のクライアントワークを契約してみるといいでしょう。

イラストレーターのスゴいところは頑張った分だけお金になるということです。

スケジュール調整を行いつつ、継続したクライアントワークを見つけていけば、安定収入になっていきますので、是非頑張ってみてください。


クライアントワークのデメリット(回避方法あり)

クライアントワークにはメリットだけでなく、もちろんデメリットも存在します。

ただ、そのデメリットは事前に対策を取ることによって、解決できる場合が多いです。

本章ではデメリットを項目立ててご紹介しており、その対策は次章の要点に整理しましたので、ダブルチェックしてみてください。

①連絡が遅い可能性がある

クライアントワークでは、電話やメールを通して、お仕事内容と成果データのやりとりをします。

この時、早めに確認しておいて欲しい内容があってメールを送ったとしても、それをすぐにチェックして来れないクライアントもいます。

チェック時間が延びてしまうと、納期が厳しくなることもあるので、注意が必要ですね。

②作業時間と金額が合わない可能性がある

クライアントが提示する金額が、あなたの作業量に見合わない可能性があります。

たとえば、丸一日を費やして行うイラスト作成があったけれど、その成果報酬は2000円、もし1ヶ月まるまる頑張ったとしても6万円にしかなりません。

これだと生活すらできない状態となりますので、クライアントワークが来た時には金額のことをしっかり考えていきましょう。

③抽象的な情報を指摘される場合がある

イラストレーターの作業では、デザインのブラッシュアップとして、クライアントから変更点や指摘を受けることがあります。

このとき、具体的に指摘してくれるクライアントならいいのですが、なかにはどこが悪いのかわからないような抽象的な指摘をされる場合があります。

  • 「なんとなくイメージと違うんだよね」
  • 「もっと華やかにしてください」
  • 「色合いを変えて欲しい」

というふうに、具体的にどうすればいいのかわからないメッセージが来たときには、しっかり具体的な内容を聞き出すように注意しましょう。


3つの要点を押さえるとクライアントワークがスムーズに進みます

上記のデメリット、3つの要点を押さえておけば、解決できる可能性があります。

重要ポイントを整理しましたので、ぜひチェックしてみてください。

①事前打ち合わせの大切さ

クライアントワークを行う際には、しっかりと事前打ち合わせを行いましょう。

たとえば、作成するイラストのコンセプトやカラー、イメージとなる参考のイラスト、そのほかお仕事内容(ラフイラスト、清書、修正)などについて話しておけば、あとあと指摘を受けることがなくなります。

もし、「ここを変えてください」という話がきても、事前打ち合わせと違うことを言われたのなら、「打ち合わせと内容が異なってしまうため、納期の延長、金額の対応をお願いします」と根拠をつけて伝えられます。

事前打ち合わせの内容は、しっかり記録簿として残しておくのがいいので、以下の手順で資料を準備しておきましょう。

  1. 事前打ち合わせ用のチェックリスト作成
  2. 打ち合わせが終わったらチェックリストに結果を記入
  3. クライアントに提出

②段階的な確認

クライアントワークでは、段階的に確認を取りつつ進めていくことにより、安定したお仕事進行が可能となります。

依頼を受けて時間が経った後、「イラストができたので確認してください」と伝えても、修正点が多くなるのは仕方ありません。

そのため、しっかりと確認を取りつつ仕事を進めていくためにも、以下の手順で確認をしてみましょう。

  1. 事前打ち合わせ内容の確認・決定
  2. ラフイラスト作成による大まかなデザインの確認・決定
  3. 清書イラストの確認・決定
  4. 納品前の再確認

③自分の金額リストを作っておく

クライアントの提示する金額があまりにも低い場合には、対応が難しくなります。

こういったお仕事は、基本的に断りを入れて問題ないと思います。

その判断を早く行うためにも、「金額リスト」というものを作っておきましょう。

金額リストには、作業項目と金額を入れていきます。

このとき、金額リストは一括して作るのではなく、シチュエーションを想定して作ってみましょう。

③-1.受注量が少なく暇な時

  • 通常金額
  • ここまでなら許容できる金額(安くても仕事が少ないから受ける必要がある金額)

③-2.受注量が多く忙しい時

  • 通常金額
  • ここまでなら許容できる金額(忙しい中作業する分高めの金額を設定)

③-3.新しい分野仕事発注で実績を作りたい時

  • 通常金額
  • 実績作りと考え許容できる金額(通常金額よりも低め)

おわりに

以上、初心者イラストレーター向けにクライアントワークの概要と、メリット、デメリットについてご紹介しました。

クライアントワークはしっかり問題点を意識しながら行えば、安定収入を期待できる便利な働き方です。

多くのイラストレーターが行なっている働き方でもありますので、ぜひこのスタイルを取り入れてみてください。

もし、わからないことや不安点があるなら、わたしももひきがココナラサービスでアドバイスを行っていますので、お気軽にご相談ください。

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